結論: 工務店のホームページから問い合わせが来ない主な原因は、問い合わせの入口が「資料請求」か「お問い合わせ」の1つしかなく、検討の段階に合っていないことです。資料請求・見学会予約・家づくり相談に入口を分け、どこで止まっているかを数字で確かめると、直す場所がはっきりします。
- 持家の着工は4年連続で減少。問い合わせ1件の価値は上がっている
- 入口を検討段階ごとに分け、施工事例に「総額・広さ・性能」を添える
- 展示場・ポータル・Instagram・自社HPの反響を分けて数える
「注文住宅で売上はある。でも反響は展示場と紹介、ポータルサイトばかり。Instagramも頑張っているのに、ホームページからの資料請求や見学会予約はほとんどない……」
工務店の社長から、こうしたご相談をよくいただきます。話を聞くと、次のような状態の会社が多くあります。
- ホームページから月に何件の反響があるか、すぐに答えられない
- GA4やSearch Consoleは入っているはずだが、見ていない
- Instagramのフォロワーは増えたが、来場や契約につながっているかわからない
- ポータルサイトの掲載費が上がっていて、自社で反響を取りたい
- 大工や現場監督の採用にも困っている
注文住宅は1棟で数千万円の仕事です。ホームページからの見学会予約が月に1件増えるだけでも、年間の受注は大きく変わります。
この記事では、工務店のホームページから問い合わせが来ない原因と、資料請求・見学会予約を増やす6つの方法、そして社長が見ておきたい数字を整理します。
ホームページドクターの運営チームは、これまで500件以上のホームページ制作に関わってきました。見た目を整える話ではなく、数字を見て、問い合わせを増やすための話です。5分ほどで読めます。
工務店のホームページに問い合わせが来ないのはなぜ?
工務店のホームページに問い合わせが来ない原因は、大きく次の3つです。
原因 | よくある状態 | 主な直し方 |
|---|---|---|
入口が重い・1つしかない | 「お問い合わせ」か「資料請求」のボタンしかない | 見学会予約・相談・資料請求に入口を分ける |
判断の材料が足りない | 施工事例が写真だけ。価格や性能がわからない | 事例に総額・広さ・性能・暮らし方を添える |
見つからない・届いていない | 地域名で検索しても出ない。Instagramからの流れが弱い | 地域ページ、見学会ページ、Instagramの導線を整える |
注文住宅は、検討を始めてから契約まで長い時間がかかる買い物です。まだ情報を集めている段階の人に、いきなり「お問い合わせ」を求めても、ボタンは押されません。
「今の段階でも押せる入口があるか」。ここが、工務店のホームページで最初に確かめたいポイントです。
着工が減るほど、問い合わせ1件の価値は上がる
国土交通省の建築着工統計によると、2025年(令和7年)の持家の着工戸数は201,285戸で、前年比7.7%減。4年連続の減少です。新設住宅全体でも740,667戸(前年比6.5%減)と、3年連続で減っています(出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計)」、2026年1月30日公表)。
家を建てる人そのものが減っている中で、展示場やポータルサイトだけに頼ると、同じお客さまを多くの会社で取り合うことになります。だからこそ、自社のホームページから直接相談が来る仕組みの価値が上がっています。
自社のホームページがどこで止まっているか、数字で知りたい方へ
ホームページドクターでは、訪問から資料請求・見学会予約までの流れを数字で確認する無料診断を行っています。→ 無料診断を相談する
工務店のホームページで問い合わせを増やす6つの方法
問い合わせを増やすには、次の6つを見直します。上から順に、効果が出やすく手を付けやすいものです。
- 問い合わせの入口を、検討段階ごとに分ける
- 施工事例に「総額・広さ・性能・暮らし方」を添える
- 価格の目安を「総額」で見せる
- 見学会・イベントのページを1つずつつくる
- Instagramからホームページへの道をつくる
- 社長と職人の「家づくりの考え方」を見せる
①問い合わせの入口を、検討段階ごとに分ける
お客さまの検討段階によって、押しやすいボタンは変わります。
検討段階 | お客さまの状態 | 用意したい入口 |
|---|---|---|
情報収集 | まだ会社を比べている | カタログ・資料請求(郵送/PDF) |
比較 | 気になる会社を見に行きたい | 完成見学会・モデルハウスの来場予約 |
具体化 | 予算や土地の相談をしたい | 家づくり相談、土地探し相談、資金計画の相談 |
1つのフォームですべてを受けるのではなく、ボタンの言葉と行き先を分けます。「資料だけほしい」人がいちばん多いので、資料請求は入力項目をできるだけ少なくしましょう。
②施工事例に「総額・広さ・性能・暮らし方」を添える
施工事例は、工務店のホームページでいちばん読まれるページです。写真だけでなく、次の情報を添えます。
- 地域名、延床面積、家族構成
- 総額の目安(本体工事・付帯工事を含めた範囲で)
- 断熱・耐震などの性能(UA値や耐震等級など、自社が大切にしている指標)
- 施主さまが最初に悩んでいたことと、どう提案したか
「うちと同じくらいの広さなら、このくらいか」と思えると、お客さまは次の一歩に進みやすくなります。
③価格の目安を「総額」で見せる
注文住宅のお客さまがいちばん不安に思うのは、「結局いくらかかるのか」です。坪単価だけでは、付帯工事や諸費用を含めた総額が見えません。
「建物本体+付帯工事+諸費用で、○○坪なら総額○○万円〜」のように、幅を持たせた総額の目安を載せましょう。「土地や仕様で変わります」と一言添えれば十分です。
④見学会・イベントのページを1つずつつくる
完成見学会や構造見学会は、工務店にとって強い入口の一つです。告知をトップページのお知らせ欄だけで済ませず、1つの見学会ごとにページをつくります。
- 地域名・日時・見どころ・その家のコンセプト
- 予約フォームへのボタン(予約の残り枠があれば記載)
- 終わった後は「施工事例」として残し、次の見学会へのリンクを置く
「○○市 見学会」で探している人に見つかりやすくなり、Instagramからのリンク先としても使えます。
⑤Instagramからホームページへの道をつくる
Instagramを頑張っている工務店ほど、ホームページとのつながりを見直す価値があります。よくあるのが、プロフィールのリンク先がトップページになっているケースです。
- プロフィールのリンク先を、見学会予約や資料請求のページにする
- 投稿で紹介した家の施工事例ページを用意し、ストーリーズやハイライトから案内する
- ホームページ側にもInstagramの投稿へのリンクを置き、両方向でつなぐ
Instagramは「この会社いいな」と思ってもらう場所、ホームページは「この会社に相談しよう」と決めてもらう場所。役割を分けて考えると、導線が組み立てやすくなります。
⑥社長と職人の「家づくりの考え方」を見せる
注文住宅は、どの会社と建てるかを選ぶ買い物です。社長の考え方、大工や現場監督の顔、現場の写真があると、「この人たちに任せたい」と思う理由になります。
こうしたページは、求人に応募しようとしている大工さんや現場監督の候補者も見ています。問い合わせのための見直しが、採用にも効いてきます。
工務店の社長が見るべき数字は?
工務店の社長が見るべき数字は、「訪問数」ではなく、訪問から来場・契約までの各段階の数です。どこで止まっているかがわかれば、6つの方法のどれから手を付けるかが決まります。
段階 | 見る数字 | 少ないときに疑うこと | 優先する方法 |
|---|---|---|---|
① 訪問 | 月の訪問数、地域名での検索流入 | 見つからない | ④⑤ |
② 事例を見る | 施工事例ページの閲覧数 | 興味を持たれていない | ②⑥ |
③ 入口へ進む | 資料請求・予約ページへの移動数 | 価格や段階の不安 | ①③ |
④ 送信する | 資料請求・予約の完了数 | フォームが重い | ① |
⑤ 来場・商談 | 来場数、商談数 | 反響後の対応 | 追客の見直し |
⑥ 契約 | 契約数 | 提案・価格 | 営業の見直し |
①〜④はGA4(Googleアナリティクス)で確認できます。⑤⑥はGA4ではわからないので、顧客管理の表やシステムで、どこから来たお客さまかを記録しておきます。
反響は「どこから来たか」で分けて数える
展示場、紹介、ポータルサイト、Instagram、自社ホームページ。反響の出どころを分けて数えると、どこにお金と時間をかけるべきかがはっきりします。
たとえば「Instagram経由の来場は多いのに、ホームページに来た人の予約は少ない」なら、ホームページの入口に問題がある可能性が高いと言えます。反対に「ホームページからの反響は少ないが契約率は高い」なら、ホームページに人を呼ぶ価値があります。
GA4の見方の基本は、アクセス解析、まずはここから。確認したい5つの数字で紹介しています。
こんな工務店は、一度「数字」を診てください
入口の言葉を変える、施工事例に総額を足す、Instagramのリンク先を変える。こうした見直しは、自社でもすぐに始められます。
一方で、次のうち3つ以上当てはまる場合は、一度外の目で数字を診てもらうほうが早く進みます。
- 注文住宅で売上はあるが、反響の多くが展示場・紹介・ポータル頼み
- ホームページからの資料請求・見学会予約が月に何件か、すぐに答えられない
- GA4やSearch Consoleを見ていない(入っているかわからない)
- Instagramは頑張っているが、来場や契約につながっているかわからない
- ポータルサイトや広告の費用対効果がわからない
- 大工・現場監督の採用にも困っている
- 社内にWebの担当者がおらず、社長が自分で見ている
ホームページドクターの無料診断では、次の3つをお伝えします。
- 訪問から資料請求・見学会予約までの、どこで止まっているか(原因)
- どこから直すと効果が大きいか(優先順位)
- いつ、何を直すか(改善のスケジュール)
見た目ではなく、数字から原因を探すのが私たちのやり方です。「まだ依頼するか決めていない」段階でも大丈夫です。
工務店のホームページに関するよくある質問
Q1. 資料請求と見学会予約、どちらを優先すべきですか?
A. 両方を用意し、入口を分けるのがおすすめです。資料請求はまだ比較中の人、見学会予約は具体的に検討している人の入口です。どちらか一方しかないと、もう一方の段階の人を取りこぼします。
Q2. ポータルサイトに載せていれば、自社のホームページは後回しでいいですか?
A. ポータルサイトで会社を知った人も、自社のホームページで施工事例や考え方を確かめてから問い合わせ先を決めることがよくあります。ポータルに載せている会社ほど、受け皿となるホームページの施工事例や入口を整える価値があります。
Q3. Instagramだけで集客できますか?
A. Instagramで知ってもらうことはできますが、見学会予約や資料請求の受け皿はホームページのほうが整えやすいです。プロフィールのリンク先を予約ページにするなど、両方をつなげて使いましょう。
Q4. GA4やSearch Consoleが入っていなくても、診断を受けられますか?
A. はい、ご相談いただけます。入っていない、または入っているかわからない会社も少なくありません。その場合は、まず今わかる数字と、計測できていない部分の確認から始めます。
まとめ:入口を分けて、数字で止まっている場所を見つける
- 工務店のホームページに問い合わせが来ない原因は「入口が重い」「判断の材料が足りない」「見つからない」の3つ
- 持家の着工は4年連続で減少。自社ホームページからの1件の価値は上がっている
- 入口を検討段階で分け、施工事例に総額・広さ・性能を添え、見学会ページとInstagramの導線を整える
- 訪問から来場・契約まで、反響の出どころ別に数字で追う
1棟が数千万円になる仕事だからこそ、取りこぼしている反響を数字で見つけることが、いちばん費用対効果の高い一手です。どこから手を付けるか迷ったら、無料診断でお気軽にご相談ください。
あわせて読みたい:塗装会社のホームページで問い合わせを増やす7つの見直し点
※着工戸数は国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計)」(2026年1月30日公表)によります。