結論: 塗装会社のホームページに問い合わせが来ない一番の理由は、「この会社に頼んで大丈夫か」を判断する材料が足りないことです。点検商法の相談が年間約2万件ある今、お客さまは会社の顔・施工事例・費用の目安・営業方針を確かめてから問い合わせます。
- 来ない原因は「見つからない」「信用できない」「頼み方がわからない」の3つに分けられる
- 直すべきは見た目より「安心の材料」。7つの見直し点で大半をカバーできる
- 直す前に、訪問から送信までのどこで止まっているかを数字で確かめる
「会社として売上はある。ホームページもある。でも、問い合わせは一括見積もりサイトか紹介ばかり……」
外壁塗装・屋根塗装の会社の社長から、こうしたご相談をよくいただきます。話を聞くと、次のような状態の会社がほとんどです。
- ホームページが問い合わせにつながっているのか、正直わからない
- GoogleアナリティクスやSearch Consoleは、入っていても見ていない
- Instagramや広告もやっているが、成果がよくわからない
- 社内にWebの担当者がいないので、結局社長が自分で見ている
塗装の仕事は、1件で数十万〜数百万円になります。だからこそ、ホームページから相談が月に1件増えるだけで、売上は大きく変わります。
この記事では、次のことをお伝えします。
- 塗装会社のホームページに問い合わせが来ない3つの原因
- お客さまが問い合わせ前に確かめている「安心の材料」
- 今日から直せる7つの見直し点
- どこから直すかを、数字で決める方法
ホームページドクターの運営チームは、これまで500件以上のホームページ制作に関わってきました。その中で見えてきた「問い合わせが来るサイトと来ないサイトの差」を、塗装の仕事に合わせて整理しています。見た目を整える話ではなく、数字を見て、問い合わせを増やすための話です。5分ほどで読めます。
塗装会社のホームページに問い合わせが来ないのはなぜ?
塗装会社のホームページに問い合わせが来ない原因は、大きく「見つからない」「信用できない」「頼み方がわからない」の3つに分けられます。どれに当てはまるかで、直す場所はまったく変わります。
原因 | よくある状態 | 主な直し方 |
|---|---|---|
見つからない | 「地域名+外壁塗装」で検索しても出てこない。訪問数が月数十件 | 地域ページ・施工事例の追加、Googleビジネスプロフィールの整備 |
信用できない | 訪問はあるのに、すぐ帰られてしまう | 会社の顔・事例・費用・営業方針を見せる |
頼み方がわからない | 事例はよく読まれているのに、フォームまで来ない | 相談の入口を増やし、入力を軽くする |
多くの社長は「見つからない」を真っ先に疑い、広告やSEO対策から始めがちです。しかし実際にサイトを診ると、訪問はそれなりにあるのに、信用の材料が足りずに帰られているケースがとても多いのです。
人を増やす前に、来た人を逃さない状態をつくる。これが、費用をかけずに問い合わせを増やすいちばんの近道です。
1件の重みで考えると、見え方が変わる
仮に、1件あたり120万円の外壁塗装を受けている会社があるとします。ホームページからの相談が月に1件増え、そのうち半分が成約すれば、年間で約720万円の売上が増える計算です。
ホームページの改善を「見た目の作り直し」と考えると、費用ばかりが気になります。しかし「月に何件の相談を取りこぼしているか」で考えると、優先順位はまったく変わります。
自社のサイトがどこで止まっているか、数字で知りたい方へ
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お客さまは問い合わせの前に何を確かめている?
お客さまは問い合わせる前に、「この会社は、しつこい営業や高額な契約をしてこないか」を確かめています。塗装は数十万〜百万円を超える買い物で、しかも業者選びに不安を感じやすい分野だからです。
国民生活センターの公表データ(2026年7月31日更新)では、2025年度の相談件数は次のとおりです。
- 点検商法:19,696件(2024年度 19,249件)
- 訪問販売によるリフォーム工事:5,544件(屋根・壁・塗装・内装・増改築工事の合計)
相談事例には、「無料点検と称して来訪した業者に瓦のずれの画像を見せられ、屋根工事を契約した」「『今日なら割り引く』と言われて契約した」といった内容が並んでいます(出典:国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」)。
こうした情報はニュースでも繰り返し取り上げられています。そのため、まじめに仕事をしている塗装会社であっても、お客さまは最初から少し身構えた状態でホームページを見ています。
とはいえ、「うちは悪徳業者じゃないから関係ない」と感じる社長もいるでしょう。しかし、お客さまはホームページの中身だけで判断するしかありません。誠実かどうかは、ページに書かれている情報でしか伝わらないのです。
つまり今のホームページに必要なのは、派手なデザインよりも「この会社なら安心」と思える材料を、一つずつ見える場所に置くことです。
塗装会社のホームページで問い合わせを増やす7つの見直し点
問い合わせを増やすには、次の7つを順に見直します。上から順に、お客さまの不安を減らす効果が大きいものです。
- 会社と職人の「顔」を見せる
- 施工事例に「地域・費用・工期」を添える
- 費用の目安を出す
- 営業方針をはっきり書く
- Googleビジネスプロフィールとクチコミを整える
- 相談の入口を軽くする
- 対応地域ごとのページをつくる
①会社と職人の「顔」を見せる
代表と職人の写真、会社の所在地、資格や許可を載せます。どこの誰が家に来るのかわからない状態では、お客さまは連絡をためらいます。
- 代表のあいさつ(なぜこの仕事をしているか、どんな仕事を大切にしているか)
- 職人の写真と名前、経験年数、保有資格(一級塗装技能士など)
- 建設業許可を持っている場合は許可番号、加盟団体や保険の加入状況
- 事務所や作業場の写真、Googleマップの埋め込み
フリー素材の写真ばかりのサイトは、それだけで「実態が見えない会社」に見えてしまいます。スマートフォンで撮った写真でも構いません。
②施工事例に「地域・費用・工期」を添える
施工事例は、塗装会社のホームページでいちばん読まれるページです。ビフォー・アフターの写真だけで終わらせず、次の情報を添えます。
- 地域名(「○○市○○町・築25年の木造2階建て」など)
- 工事内容と使った塗料
- 費用と工期
- お客さまの悩みと、どう提案したか
地域名と費用が書いてあると、お客さまは「うちと似た家なら、このくらいか」と自分ごとにできます。地域名が入ることで、「地域名+外壁塗装」での検索にも見つかりやすくなります。
③費用の目安を出す
「お見積もりは無料」だけでは、お客さまは問い合わせのハードルを越えられません。坪数や延床面積ごとの目安、塗料のグレードごとの違いを、幅を持たせて載せます。
「家の状態で変わるので出せない」と考える社長も多いでしょう。もちろん正確な金額は現地調査が必要です。しかし目安があるだけで、「話を聞いたら高額な契約をさせられるのでは」という不安が和らぎます。目安の下に「足場・下地補修の状態で変わります」と一言添えれば十分です。
④営業方針をはっきり書く
点検商法が増えている今だからこそ、自社の営業方針を言葉にして載せます。たとえば次のような一文です。
- 「突然の訪問営業はしていません」
- 「その日に契約を迫ることはありません。ご家族と相談してから決めてください」
- 「見積もりの後、こちらから何度もお電話することはありません」
まじめな会社にとっては当たり前のことでも、書いてあるかどうかで安心感は大きく変わります。お金も手間もほとんどかからない、効果の大きい見直しです。
⑤Googleビジネスプロフィールとクチコミを整える
「地域名+外壁塗装」で検索すると、地図と会社の一覧が上のほうに出てきます。ここに表示されるのが、Googleビジネスプロフィールです。
Googleの公式ヘルプでは、地図の検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」の3つで決まると説明されています。知名度には、クチコミの数や評価も関わります(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」)。
- 営業時間、対応地域、サービス内容を正確に入れる
- 施工写真を定期的に追加する
- 工事が終わったお客さまにクチコミをお願いし、すべてに返信する
- ホームページのURLを必ず載せる
ホームページとGoogleビジネスプロフィールは、別々ではなくセットで考えましょう。
⑥相談の入口を軽くする
ここまで整えても、問い合わせの方法が重いと最後で止まります。お客さまの多くはスマートフォンで見ています。
- 電話番号はタップで発信できるようにし、受付時間を書く
- フォームの入力項目は、名前・連絡先・相談内容など最小限にする
- 「写真を送るだけの簡単診断」「LINEで相談」など、見積もり依頼より軽い入口を用意する
- 問い合わせの後の流れ(連絡→現地調査→見積もり→検討)を図で見せる
「いきなり見積もり」は、お客さまにとって重い一歩です。「ちょっと聞いてみる」入口を用意すると、相談の数が変わります。
⑦対応地域ごとのページをつくる
お客さまは「○○市 外壁塗装」のように、地域名で検索します。主な対応地域ごとに、その地域の施工事例や気候に合わせた塗料の話をまとめたページをつくると、検索で見つかりやすくなります。
ただし、地域名だけを差し替えた同じ文章のページを量産するのは逆効果です。その地域での実際の事例や、海沿いで塩害が多い、日差しが強いといった地域ならではの話を入れましょう。
まず「どこで止まっているか」を数字で確かめる
7つ全部を一度に直す必要はありません。先に数字を見て、いちばん詰まっている場所から直すのが、費用と手間を抑えるコツです。
アクセス解析(Googleアナリティクスなど)で、次の4つの段階を確認します。
段階 | 見る数字 | 少ないときに疑うこと | 優先する見直し点 |
|---|---|---|---|
① 訪問 | 月の訪問数、検索からの訪問 | 見つからない | ⑤⑦ |
② 事例を見る | 施工事例ページの閲覧数 | 興味を持たれていない | ①② |
③ 問い合わせページへ進む | フォームや電話ボタンのクリック数 | 信用・費用の不安 | ③④ |
④ 送信する | 送信完了の数 | 入口が重い | ⑥ |
たとえば「訪問は月500件あるのに、問い合わせページに進む人がほとんどいない」なら、検索対策より先に③④を直すべきです。反対に、訪問自体が月数十件なら、まずは⑤⑦で見つけてもらう工夫が必要です。
広告やInstagramをやっている会社ほど、数字を見てほしい
広告やInstagramで人を呼んでいても、ホームページで止まっていれば相談にはつながりません。次の2つは、特に見落とされがちです。
- 広告: 広告から来た人が、問い合わせまで進んでいるか。クリック数だけで判断していないか
- Instagram: プロフィールのリンクから来た人が、施工事例や相談ページにたどり着けているか
また、Search Consoleを見ると、「どんな言葉で検索されて、何位に表示されているか」がわかります。あと少しで1ページ目に入る言葉が見つかれば、新しいページを作るより早く成果が出ることもあります。
ちなみに、施工事例や会社の顔が見えるページは、求人に応募しようとしている職人さんも見ています。問い合わせのための見直しは、採用にも効いてきます。
見ておきたい数字の基本は、アクセス解析、まずはここから。確認したい5つの数字で詳しく紹介しています。
こんな会社は、一度「数字」を診てください
写真の追加や営業方針の一文、Googleビジネスプロフィールの整備は、自社でもすぐに始められます。まずはできるところから手を付けてみてください。
一方で、次のうち3つ以上当てはまる場合は、一度外の目で数字を診てもらうほうが早く進みます。
- 1件の工事が数十万円以上で、会社として売上はある
- ホームページから月に何件の相談があるか、すぐに答えられない
- GoogleアナリティクスやSearch Consoleを見ていない(入っているかわからない)
- 広告を出しているが、問い合わせにつながっているかわからない
- Instagramはやっているが、ホームページへの流れが弱い
- 一括見積もりサイトや紹介への依存を減らしたい
- 職人の採用にも困っている
- 社内にWebの担当者がおらず、社長が自分で見ている
ホームページドクターの無料診断では、次の3つをお伝えします。
- 訪問から問い合わせまでの、どこで止まっているか(原因)
- どこから直すと効果が大きいか(優先順位)
- いつ、何を直すか(改善のスケジュール)
見た目ではなく、数字から原因を探すのが私たちのやり方です。「まだ依頼するか決めていない」段階でも大丈夫です。
塗装会社のホームページに関するよくある質問
Q1. ホームページを作り直さないと、問い合わせは増えませんか?
A. 作り直さなくても増えることは多くあります。施工事例に地域や費用を添える、営業方針を書く、相談の入口を軽くするといった見直しは、今のサイトのままでもできます。全面リニューアルは、数字を見て原因を確かめてから判断しましょう。
Q2. GoogleアナリティクスやSearch Consoleが入っていなくても、診断を受けられますか?
A. はい、ご相談いただけます。入っていない、または入っているかわからない会社も少なくありません。その場合は、まず今わかる数字と、計測できていない部分の確認から始めます。
Q3. 一括見積もりサイトはやめたほうがいいですか?
A. すぐにやめる必要はありません。一括見積もりサイトは、自社サイトからの相談が少ない時期の受け皿になります。自社サイトからの問い合わせが安定してきたら、少しずつ比率を下げていくのが現実的です。
Q4. 施工事例は何件くらい載せればいいですか?
A. 件数より、一件ずつの情報量が大切です。まずは地域名・費用・工期・お客さまの悩みまで書いた事例を10件ほど用意し、工事が終わるたびに追加していきましょう。
Q5. 費用を載せると、他社に安くされませんか?
A. その心配はあります。ただ、目安があることで「話を聞いても大丈夫」と感じて問い合わせる方が増えるほうが、多くの場合で大きな効果があります。幅を持たせた目安と、価格の理由(下地処理や塗料の違い)をセットで伝えましょう。
まとめ:問い合わせを増やすカギは「安心の材料」
- 問い合わせが来ない原因は「見つからない」「信用できない」「頼み方がわからない」の3つ
- 点検商法の相談が年間約2万件ある今、お客さまは会社の誠実さを確かめてから連絡する
- 1件の単価が高いからこそ、月1件の取りこぼしが年間で大きな差になる
- 会社の顔、事例、費用、営業方針、クチコミ、入口、地域ページの7つを見直す
- 直す前に、訪問から送信までのどこで止まっているかを数字で確かめる
1件が数十万〜数百万円になる仕事だからこそ、取りこぼしている相談を数字で見つけることが、いちばん費用対効果の高い一手です。どこから手を付けるか迷ったら、無料診断でお気軽にご相談ください。
あわせて読みたい:ホームページに問い合わせが来ない。最初に見直したい3つのこと
※相談件数は国民生活センター公表値(2026年7月31日更新、PIO-NET登録分)です。